臨床研修ブログ
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尿糖のはなし1
外来をやっていると、時々こんな
患者さんに遭遇します。
「健診で尿糖がひっかかりました。
私は糖尿病なんですか?」
ところが採血してみると、HbA1cは
5.6%と高くありません。
「じゃあ、「腎性尿糖」ですね。」
と終わりにしていないでしょうか?
確かに腎性糖尿は、特に治療も
不要です。でも、患者さんは
将来糖尿病になるのか?とか、
以前に尿糖を言われたけど、
今回は引っかからなかった、
など、混乱するかもしれません。
今回から外来で患者さんを不安に
させないように、尿糖について
まとめておきましょう。
そもそも、健常人では尿中にブドウ糖は
検出されないはずです。それは、糸球体
でろ過された原尿は血清と同じブドウ糖
濃度ですが、SGLT(ナトリウム/グル
コース共輸送体)により再吸収される
からです。でも、ネフロンごとに再吸収の
程度にばらつきがあるので、血糖が
180mg/dlを超えると、尿糖が出現して
きます。
ところが、高血糖を伴わないのに
尿糖を認めるときに「腎性尿糖」と
呼びますが、これは診断名ではなく、
病態のことを指していることに注意
しましょう。
(編集長)
徳田先生のカンファ風景
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