臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
研修のコツ・・・NGワード
今回も新J1のオリエンテーションで話した話題をシェアします。
これも編集長が毎年話しているネタですが、患者さんに言ってはいけない3つのNGワードを伝授しました。このNGワードは、編集長自身の反省や、他の先生の失敗から導き出されたものですから、あなたにも絶対役に立つはずです。
そのNGワードは次の3つ
「なんでもっと早く(病院に)来なかったの?」
「なんでこんなことで(病院に)来たの?」
「まあいいか」
患者さんには、いろいろな人がいますが、大多数の人は受診するのをためらっています。「こんなことで受診していいのか?」「医者に何を言われるんだろう?」と思いながらも、「でも、やっぱり心配」と思って病院に来るわけです。
我々だって詳細に問診をして、検査をしたうえで診断を付けるわけですが、医学的知識がない人に「なんでもっと早く・・・」と言ってもしょうがない訳です。こんなことを言われたら、患者さんは自分自身を責めて、不安に拍車をかけるだけ。
同様に、「なんでこんなことで・・・」と言われても、やっぱり不安だったから受診したわけです。もっと寄り添う言葉が必要です。
そして、「まあいいか」は以前にこのブログでも紹介しましたが、手を抜いたり、まじめに取り組んでいないと取られることがあります。
病棟でもERでも、つい口に出てしまわないように注意してください。
(編集長)
病室から見える病院敷地内の桜
ちょうど満開になりました♪
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当院には基幹型内科専門研修プログラムがありますが、その強みは消化器内科、循環器内科、腎臓内科の診療体制です。あなたも最短で内科専門医、そして施設を異動することなくサブスペシャルティ専門医と関連する各種の資格を取得できます。そんな内科専門研修プログラムを紹介するブログもぜひご覧ください。
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研修のコツ・・・なべおたま
今回は先日のオリエンテーションで新J1に話したことをシェアします。
ご承知の通り初期研修では内科、外科、救急、産婦人科、小児科、精神科、地域医療といった必修ローテーションがあります。初期研修の大きなテーマとして「プライマリケア」があるので、このようなプログラムになっているのですが、あまり気乗りしない診療科もあるのが正直なところだと思います。
でも、ちょっと考えてみてください。あまり乗り気じゃない研修医を指導する側の気持ちを考えたことはありますか?
教えられる側が、つまんなそうな雰囲気をだしていたら、教える側はテンションが下がります。逆に、研修医が積極的で一生懸命なら、当直明けで疲れていても、ちゃんと教えようとか、やらせてみようという気になります。
であれば、イイ感じで指導医からいろいろと教えてもらった方が良いですよね?
指導医に媚びを売るという意味ではなく、中身のある良い研修をするためには指導医との双方向のコミュニケーションが重要です。
そんな時に、指導医のテンションをあげるためのワードがなべおたまです。
な:「なるほど」
べ:「勉強になります」
お:「おっしゃる通りです」
た:「確かに」
ま:「またご指導よろしくお願いします」
この「なべおたま」はスーバー指導医として有名な福井大学の林寛之先生が言っていたことです。あるネットの記事に書いてあって、なるほどと思ったので、何年も前から初期研修医のオリエンテーションで紹介しています。
林先生は「あいづち上手は、教えられ上手」とも言っています。研修医の側から指導医をうまくをのせれば、いろいろやらせてもらえるはずです。
(編集長)
先輩からのご指導♪
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新年度スタートです!
いよいよ新年度がスタートしました。
4月1日は新入職員の辞令交付式と全体オリエンテーション、さらにJ2からOJT(On the Job Training)と続きました。
OJTは電カルの使い方や点滴ラインの取り方など、いくつかのグループに分かれてJ2から指導を受けました。J1の病棟デビューは週明けからですが、みんな和やかながらも真剣な顔つきでOJTを受けていました。
指導する側のJ2は後輩が出来たせいか、昨日までと違って顔つきがちょっと変わっていましたね♪
最初はわからないことばかりですし、いろいろ教えてもらってもすぐ忘れてしまうのが普通です。焦らずに取り組んでいきましょう!
(編集長)
全体オリエンテーションの後で、
それぞれに辞令交付
点滴ライン確保の練習
副センター長の金野先生からのお話
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入職時オリエンテーション2022
明日からは4月です。水戸でも桜が咲き始め、病院のまわりの桜も来週には満開になりそうです。
当院では、昨日新J1のオリエンテーションが始まりました。正式な入職前なのにオリエンテーションをするのかと、いろいろご批判を受けるのは承知していますが、「これから頑張るぞ!」とテンションを上げてきている新J1には、そのままの勢いで病棟デビューを果たしてもらいたい。そんなテンションを入職日から何日間かかけて行うオリエンテーションで邪魔したくない・・・、そんな考えでやっています。
コロナ前には数日間かけてオリエンテーションを行っていましたが、今年はぎゅっと短縮して1日で行いました。本日(31日)はお休みで、4月1日は入職式と全体オリエンテーション、先輩からのOJT(On the job training)の予定です。
OJTでは、新J2から電子カルテの使い方や、ERや病棟での指示や点滴の出し方などを教わります。そして週明けからは、いよいよ病棟デビューですね。最初は看護師さんから話しかけられただけでも、かなりビビるはずです(笑)。少しでも早く慣れるよう頑張ってください♪
(編集長)
生理検査室でのオリエンテーションの一コマ
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修了成果会と修了証授与式が行われました
*編集長のPCも無事に退院したので、このブログも通常どおりに戻ります。ご心配をおかけしました。
さて、気が付くと3月ももうすぐ終わります。J2も4月からの新しい職場へ移る準備に忙しくなっていますが、先週と今週とに修了成果会と研修修了証の授与式が行われました。
後輩からの記念品を手に記念写真の8名
修了成果会では、J2のスピーチと指導医からのねぎらいの言葉、J1からの記念品贈呈がありました。修了証授与式では院長からJ2のそれぞれに修了証が手渡されました。
修了証授与式
(事情により2名が出席できなかったので写っていません)
一つ上の学年はキャラの立った先輩が多かったのですが(笑)、この学年はまとまりがとても良く、安心して仕事を任せられる人ばかりでした。さらに当院での初期研修を修了したのですから、これから遭遇するどんな状況にも対応できるはずです。4月からの新たな場所でも間違いなく活躍してくれるでしょう。
初期研修とは異なる環境になりますが、緊張感と責任感をもって頑張ってほしいと思います。健闘を心から祈っています。
(編集長)
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医者は世間知らずなのか?
この4月から初期臨床研修を開始する皆さん、幾多の苦労を乗り越え、無事に国家試験を突破されました。本当におめでとうございます。これからも更なる試練が待ち受けるでしょうが、国家試験より大変なことはなかなかないはずです(注 個人の感想です)。
さて、表題の言葉ですが、これは以前、実際に患者さんの家族から言われた言葉です。
ある消化器癌を診断した患者さんでした。急性期の処置を終え退院調整をしようとしたところ、家族が退院を拒否。転院や施設への退院も拒否。退院をお願いするためのICでのこと「がんと診断したんだから、がんがある人を家に帰そうなんておかしい。最後まで病院で責任をもって見るべきだ。そんなこともわからないなんて医者は世間知らずだ。」
この発言自体が世間知らずなのですが、この言葉を言われて僕はその後しばらく悩みました。自分は世間知らずなんかではない、と一生懸命自分に言い聞かせようとしていたわけです。
ですが、私は本当に世間知らずなんかではないのでしょうか?
みなさんも、ここまで来るのに勉強はもちろん、それ以外にバイトやサークル、部活などをやって来たと思いますが、就職活動で苦労されたでしょうか?また、臨床研修制度がしっかりしたおかげで、医師のワーキングプアはもうまずあり得ません。この先、なんでも買えるほどの給料ではないにせよ、普通の生活に困ることはまずありません。病院が倒産することはあるでしょうが、仕事にあぶれることを恐れる必要もありません。そういう意味で、普通の感覚という部分からどんどんとずれてしまってくると・・・。
また、通常であれば、新入社員というのは厳しく育てられていくことが多いと思いますが(ホワイト企業ではまた違うかもしれませんが)、もう何にもできない初日から先生、先生と言われてしまうわけです。なんなら学生時代のうちから、先生と言われているかもしれません。
ですので、皆さんは一般的な感覚を持っていないかもしれない、ずれているかもしれない、いわゆるところの世間知らずかもしれません。このことを肝に銘じ、仕事以外のプライベートでの医療者以外との交流も大切にし、謙虚な気持ちで日々のこれからの業務にあたっていただきたいと思います。これからの2年、楽しいこともつらいことも、悔しいことも、医師としての仕事に誇りを持てる出来事もいろんなことが待ち受けています。
また、興味のない科を回らなければならなかったり、不安な救急外来当直が待っていたり、できればやりたくないことも目白押しだと思います。
でも、一つだけ僕が自信をもってお伝えしておきたいことがあります。「人生において無駄な経験はない」ということです。
多くの偉人達も遺している言葉ですが、私は消化器内科医なのにコロナチームの立ち上げから診療と、本当に中心メンバーとして働いてきて、この消化器内科とは関係なく、僕の医師キャリアに何のメリットもないと思われる業務でたくさんのものを得ました。詳細は別の機会に譲りますが、「無駄な経験はない」、これはぜひ覚えて一回しかできない初期研修ですので頑張ってください!
(Nao)
もうすぐ2年間の研修を終える先輩たち
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全員合格でした!
昨日、医師国家試験の合格発表があり、当院マッチング10名全員が合格でした♪
おめでとうございます!!
今までの努力が報われて、ホッとしていると思います。ホントに良かったですね。
我々も新しい仲間を迎える準備で慌ただしくなりますが、良いスタートを切れるように全力でサポートしていきます!
さて、合格したあなたは、これから医学生ではなく、医師として患者さんの前に立つことになります。是非とも臨床に出る前のこの時期に、自分がなすべきことは何か、自分に与えられた役割は何なのかをもう一度考えてみてください。
そして、4月からの研修を頑張っていきましょう!
(編集長)
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茨城県臨床研修病院合同説明会 on webにご参加有難うございました!
3月13日に茨城県臨床研修病院合同説明会がWebで開催されました。
一昨年は新型コロナの影響で中止となり、昨年からWebでの開催となった県主催のイベントです。事前申し込み制で、各病院との個別面談形式で行われました。一人あたり10分という短い時間でしたが、参加者の皆さんは、質問事項を準備してくれていて短時間で効率よく情報収集していたように思います。一人10分で入れ替え時間が5分でしたから1時間に4名のペース。当院の枠には15名もご参加いただき、有難うございました。
もうすぐ初期研修を終えるJ2の所先生が、いろいろな質問に対してホントのところを話してくれましたが、2年間の初期研修全体を知っている立場からのコメントなので、参加した医学生側も「なるほど」と納得している場面が多かったようです。
オミクロン株は全国的にピークを越しつつあるとはいえ、残念ながら茨城県内では患者数の減少傾向が見られていません。しかし当院では、診療に大きく影響を受けない限り病院見学の受け入れを継続したいと考えています。おかげさまで春休み中の見学申し込みたくさんいただいており3月中の枠があと僅かになっています。4月はまだ大丈夫ですが、ぜひお早めにお申し込みください!
見学実習・申込 | 水戸済生会総合病院 採用サイト (mito-saiseikai.jp)
スケジュールが合わなかったり大学から病院見学を止められている場合にはZoomを使って当院の研修医から直接話を聞き出せるWeb版・個別病院説明会も行っています。ここでは、時間を気にすることなく普段なら聞きにくいことも研修医に質問できるので、是非ご利用ください。
(編集長)
説明会中の一コマ
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当院には基幹型内科専門研修プログラムがありますが、その強みは消化器内科、循環器内科、腎臓内科の診療体制です。あなたも最短で内科専門医、そして施設を異動することなくサブスペシャルティ専門医と関連する各種の資格を取得できます。そんな内科専門研修プログラムを紹介するブログもぜひご覧ください。
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【御礼】レジナビフェアにご参加いただき有難うございました!
今日から3月ですね。
急に暖かくなってきましたが、春休み前のこの時期はレジナビフェアオンラインが開催されています。当院も昨日(2月28日)に編集長と共に研修医の梶先生と生瀬先生とで参加しました。前回に引き続き、大変多くの方にご参加いただきました。どうも有難うございました。
あくまで編集長の印象ですが、医学生のみなさんもかなりWeb説明会に慣れた感じで、チャットでの質問もたくさんいただくことができました。しかも以前にはなかったような、ちょっと鋭い質問も・・・・・。
具体的には、当院は基幹型の内科専門プログラムがあるので消化器内科、循環器内科、腎臓内科を強調して説明しているのですが、
「それ以外の内科を考えてる場合は向かないということでしょうか?」という質問をいただきました・・・。
そんなことはありません!!
当院には呼吸器内科専門医はいませんが、呼吸器内科に進んだ先輩もいますし、代謝内科を目指している研修医もいます。また、産婦人科や小児科に進んだ先輩が多いのは事実ですが、今回触れることができなかった麻酔科に進んだ先輩も複数います。もちろんマイナー系に進んだ先輩もいます。
全部で20分という短い時間がレジナビの特徴ですが、もっとお伝えしたいことはたくさんありますので、是非とも病院見学やZoomでの個別説明会をご利用ください!
病院見学については受け入れを継続しており、春休み中の枠が少なくなってきています。どうぞ早めにお申し込みをお願いします。お申し込みは下記フォームからお願いします。Zoomをご希望の場合は「その他ご希望」という欄に「Zoom希望」と記入ください。
あなたのお申し込みをお待ちしています!
(編集長)
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床頭台の上にあるもの
医学生や研修医のあなたは、入院患者さんのベッドサイドに行っても、病気のことを聞きだすのに精いっぱいで、どうしても職務質問のようになってしまいますよね。でも、会話が弾まなくて患者さんがあまり話をしてくれない・・・、ということはあなたも経験があるはずです。患者さんに話をしてもらうヒントとして、以前にこんな記事を紹介したことがあります。
今回はその応用編を紹介しましょう。
あなたが今日患者さんのところに行った時、患者さんの床頭台に何があったか見ましたか?
患者さんの床頭台にはいろいろなものがのっています。例えばご家族の写真、特にカワイイお孫さんの写真とか、飼っているイヌやネコの写真はよく見かけます。他にもコーラとかスポーツドリンクなどのジュース類。最近はご年配の患者さんでもスマホやタブレットもよく見かけますし、数独とかクロスワードの本があったり。強者だと、循環器病棟とか腎臓内科病棟でも梅干しが入った瓶とか小さい醤油のボトルが置いてあったりします(笑)。
以前の記事(患者さんが話をしやすいネタは?)でFORMというのを紹介しましたが、患者さんのベッドサイドに行った時に床頭台の上にあるものからFORMにつなげていくと会話の導入がスムーズになります。例えば「かわいいお孫さんですね、何歳ですか?」とか
「このネコ何て言う種類でしたっけ?」という感じで編集長は多用しています(ちなみに編集長はイヌ派です)。
患者さんの家族のことから始まって、昔の職業とか上手くいくとご主人(奥さん)とのなれそめまで話してくれたことがありました。患者さんとの会話に困ったら、あなたもぜひ試してみてください。
(編集長)
ベッドサイドでの一コマ
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2月28日(月) 19:30~
当院がレジナビWebに出演します。前半10分は病院説明のプレゼン、後半10分は質問コーナーです。
チャットでの質問をお待ちしています♪
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