臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
心臓の聴診その2 山中克郎先生のレクチャーから
前回は大動脈弁狭窄症(AS)の聴診
について紹介しました。今回は
大動脈弁閉鎖不全症(AR)についてです。
ARの雑音は、
「第3肋間胸骨左縁を最強点とする
拡張期灌水様雑音」
と表現されます。
ARで聴取される拡張期雑音は
簡単に聞き逃してしまいます。
しかも、拡張期灌水様雑音と言っても
ピンときませんが、拡張期に
早期漸減型の雑音を聴取します。
これを聞き逃さないためのコツは、
正しい体位をとることです。
患者さんを前傾姿勢にして、
胸壁と心臓を近づけると聴取
しやすくなります。
それからARで聴取される、
早期漸減型の拡張期雑音が
どんなものなのかを知っておく
必要があります。
前回同様に、山中先生から
こんな方法を教えていただきました。
①自分で聴診器を耳にかけて、
②膜型を自分の頸部に当てます。
③そっと「はーっ」と声を出してみてください。
これがARの拡張期雑音です。
実際の患者さんでは、Ⅰ音とⅡ音を
同定したら、Ⅱ音のあとにこの音を
探してみてください。
この拡張期雑音が分かるようになれば、
あなたの聴診スキルはかなり上達して
いるのは間違いありません。
自信を持って、どんどんやってみてください。
(編集長)
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◆松永先生の感染症カンファ
今年度で11年目となる伝統(?)の
感染症カンファです。年5回開催のうち
今年度第1回目が下記日程で開催されます。
平成31年4月30日(火)13時~
院外からの参加を歓迎します!
参加を希望される方はこちらにご連絡ください!
↓
http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html
◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは
こちらからご連絡ください。
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